北朝鮮の自動車メーカー”平和自動車”は、1998年に韓国と北朝鮮が合同で設立した会社です。世界でもっとも閉鎖的な国家として知られる北朝鮮において、商業広告を掲げて営業を開始した最初の会社としても知られています。
今回は、北朝鮮唯一の自動車会社”平和自動車”について紹介します。
▲平和自動車のシンボルマークは、平和を象徴する鳩が2匹入っています。
使用されている色には意味があり、白は純粋さ、青は世界平和、黒は宇宙を象徴しているそうです。
平和自動車は、北朝鮮の自動車市場をほぼ独占してますが、需要が少ないため生産量は多くはありません。
そのため、自動車のモデルも多くはなく、それぞれの名前には少し違和感があります。
1.ぐるっとパーラム(口笛) 2002年
2.ぐるっとパーラム(口笛) 2007年
3.ポクーギ(カッコウ) 2003年
4.ポクーギⅡ(カッコウⅡ) 2004年
5.ポクーギⅢ(カッコウⅢ) 2004年
7.サムチョンリ(三千里) 2006年
8.ジュンマ(駿馬) 2006年
▲韓国のサンヨン自動車で生産された車(チェアマン)のライセンスで生産された車です。
9.新型口笛
10.新型カッコウ
11.新型駿馬
北朝鮮では、平和自動車が設立された後、外国で生産された自動車や中古車の輸入を全面禁止しました。
しかし、市場規模があまりにも小さいため大きな成果を上げることはできませんでした。
▲その効果もあり、一部モデルはベトナムへ輸出されました。
しかし、2012年には平和自動車の経営権をすべて北朝鮮がにぎることとなったため、その後どのように運営されているのか、詳細を知ることはむずかしくなりました。
日本では目にすることができない幻の車、北朝鮮の平和自動車を紹介しました。