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乱気流に巻き込まれた飛行機 乗務員とカートが宙を舞う


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「飛行機はクルマよりずっと安全、そうそう落ちるもんじゃない」と分かっていても、これは墜落を覚悟するやつだ。

 

16日、乗客121人を乗せてプリシュティナ(コソボ)からバーゼル=ミュールーズ(スイス/フランス)へ向かっていたALK航空のボーイング737-300型機が激しい乱気流に遭遇した。機内にはシートベルト着用サインが点灯していたが、カートを押して通路を歩いていた客室乗務員が頭を天井に打ちつけるなどして、少なくとも10人がケガをした。まさにその瞬間の機内の様子を乗客が撮影していた。


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同機は着陸のおよそ30分前に高度1万メートル付近を飛行中、活発な雷雲を避けようとした時に乱気流に遭遇した。強い下降気流に巻き込まれた機体は激しく動揺し、直後に約600メートル降下。機内ではカートを押していた客室乗務員が一瞬浮かび上がり、頭を天井に強打。付近の乗客はカートが運んでいたドリンク類を頭からかぶってしまったようだ。

 

乗客によると、この揺れで床から引き剥がされた座席もあったという。機内がこれほどメチャクチャになっても同機は緊急事態を宣言することもなく予定通り飛び続け、およそ30分後にはバーゼル=ミュールーズ空港に着陸し、その2時間半後には復路に向けて飛び立った。


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